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北朝鮮の全体主義教育


外国人のツアーコースではないピョンヤン北郊外へいってみると、こっちでも、
北朝鮮はしっかりと、一糸乱れぬ全体主義を実行していた。
ピョンヤン北郊外の一戸建てが建ち並ぶところへ行くと、元気に歌を歌いながら
集団下校する小学校低学年らしき一団に出会った。
こちらは、小学校高学年か中学生。声高らかに歌うのは、金日成主席を称える歌だ。
北朝鮮の人は、カメラを向ける顔をそむけたり逃げたりする場合が多いが、この少年
たちはカメラなんかにひるむことはなく、自信と誇りを持って歌い行進してきた。
テドンガン(大同江)小学校の生徒たちが訪問客に挨拶する。このポーズは敬礼のような
雰囲気でもあるが、このポーズは単に挨拶である。変な先入観をもって見ないように。
テドンガン小学校は、外国人訪問客が見て回れるコースのひとつであり、つまり、北朝鮮
のエリート中のエリート児童集団だ。しかし、規律などの全体主義的な面では、ピョンヤ
ン北郊外の小学生もひけをとっているわけではなかった。