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人間の盾団の裏側6



ズボンの中に手を突っ込んで安眠する姿、いかにも、男の子たちの合宿って感じ
だね。
劣化ウラン弾による放射能被爆を避けるため、寝てるときにもマスクをはずさな
い神埼雅明くん。その後の人生が、以下のような方向へ変わってゆくとは。
おーーっとマスクをはずした神崎雅明、なにやら嬉しそうな顔をして。
神崎雅明くんがシアワセいっぱいになってみつめているのは、陸上自衛隊総合火
力演習に現れた、わが日本陸軍の戦車や戦闘車両、火砲などなど。


「バグダッドの戦闘よりも、でかい爆発音で、戦車とかもよく見えたけど、やっ
ぱり、しょせんは、演習ですね」
頭上を弾が飛び交う興奮とシアワセを味わってしまった神崎くんにとって、演習
はショーでしかなかった。

イラク戦帰り、人間の盾の神埼くんは、さっそく、自衛隊の募集部隊に声をかけ
られたので、「今から入隊して、今度のイラク派兵に行かせてもらえますか?」
と訊いたところ「それは、間に合わない」と。

ジャミーラ団として2回、人間の盾として1回のイラク行きを経験し、米軍に逮
捕され手錠をはめられたこともある神埼くんは、4回目のイラク行きを「日本陸
軍兵士として」としたいようだ。
イラク戦帰りの神埼くんがゲットしたチケットはVIP用の青券だ。
なんじゃかんだといっても、軍隊ってのは、不滅の人気だよね。
2003年8月24日。静岡県、東富士演習場畑岡地区。
自衛隊入隊を考える神埼雅明くんも、あのころは、人間の盾として、ヤミ両替に
走っていた。
右から、安田純平、今村正宏、神埼雅明。
人間の盾団を代表する不良メンバーたちだ。

2003年4月2日、バグダッドの両替屋。