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大手英米メディアの自衛隊報道
<番外編、米ミサイル防衛迎撃実験失敗報道 1>

(報告:常岡千恵子)


 2004年12月15日、米国防総省ミサイル防衛局が、アラスカ州
から発射した弾道ミサイルを太平洋上で迎撃する実験に失敗したと発表。

  ブッシュ政権が鳴り物入りで2004年内の実戦配備を目指してきた
防衛構想だけに、翌日の米大手各紙はこの失敗を大々的に報じた。

  『ニューヨーク・タイムズ』は第一面に「米国のシステム、防衛ミサイ
ル発射失敗」という見出しを掲げ、2002年12月12日の迎撃ミサイ
ル実験の失敗をはじめとする過去の実験失敗例や経緯を詳述し、今後5年
間で500憶ドル以上もかかるミサイル防衛構想に疑問を投げかけた。
  『ロサンゼルス・タイムズ』も第一面に「ミサイル防衛システムのテス
ト失敗;2年ぶりのテストで迎撃ロケット発射失敗、論争の的の高価なプ
ログラムの新たな挫折」と題する記事を掲載、今回の8500万ドルのテ
スト失敗が反対派に新たな根拠を与えたとしている。
  『ワシントン・ポスト』も、「米国ミサイル防衛テスト失敗;太平洋で
の新たな失敗が、(ミサイル防衛)システムの将来に疑いを燃え立たせる」
と題する大きな記事を載せ、これまでの経緯や、ブッシュ米大統領のミサ
イル防衛構想参加の呼びかけに対して慎重なカナダについても伝えた。

  翻って、日本では……

続く