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戦車兵神博行の自衛隊チェック70

(西元徹也7師団長の『普戦協同』)


『普戦協同』

 昔は『歩戦協同(ふせんきょうどう)』と言った、今は『普戦協同』と言う同
じ音なのだね。
 歩兵と戦車が協同して戦うのだ、しかし機甲師団と通常の師団ではその運用と
考えが正反対だ。
 新兵の頃中隊の運幹(運用訓練幹部、戦車大隊の中隊には運幹はいない)と話
をしていたら『戦車を普通科が守るのだ』と聞いた、それまでのイメージは普通
科がメインだから戦車が普通科を守るものだと思っていた、考えれば機甲師団は
戦車連隊がメインだ。
 でも11師団に行くと戦車が普通科に配属になり立場は逆転していた、当然運用
も違うので戦車連隊のような機動打撃の出番も戦車の訓練以外ではなくなった
し、隊員も普通科のスピードで訓練するのが当たり前の動きになっていた、戦車
連隊と戦車大隊の練度の違いがはっきりと解った。
元統合幕僚会議議長の西元徹也氏が七師団長の時、盛んに『普戦協同』の訓練を
していたのがよく理解できた。

『普通科の偵察』


 普通科の偵察は、偵察隊の機甲科とは別で、普通科で教育されるそうだ。その
ためモスが違うので転属できないと思ったら、後輩が普通科の偵察小隊に居た、
『どうしたの?』と聞くと『ラクビーやりたくて』と言う『モスは?』、『機甲
のまままです』、『て言うかお前偵察じゃないだろう戦車だろう?、割り食う
な』と言うと『はい』と言っていた。

『APCから下車戦闘』



 戦場で下車する場合、敵の攻撃中に下車することも想定内だろうが、通常離れ
た場所で下車するのが常識のようだ。
そりゃそうだよね、遭遇戦ならしょうがないけど、敵が居るのに装甲車に乗車し
ていたら後ろに乗車している普通科隊員もろとも装甲車なんて対戦車火器で吹っ
とばされちゃうもんね。
だって73式APCって…。
73APCって軽いんだよね、渡河することも出来るし、当然装甲は…だし。

『普通科の攻撃』



 迫撃砲や特科の支援射撃を受けながら普通科部隊は伏せたり、匍匐伏前進した
り、じわじわと前進する。                
 ちなみに匍匐前進には数種類あるのは御存知だろうか?。
第一匍匐とかいっていたが正規には違う用語があるらしい。
第4匍匐前進あたりがイメージする匍匐前進じゃないだろうか?。
地面にうちぶ背で倒れ、銃を頭の上に持ち肘と足を使って前進する。
これよりさらに伏せて前進する第5匍匐前進もある、小銃の負ぎ紐を持って頭も
地面に擦り付けながら前進するのだ。
『最終弾落下(さいしゅだんらっか)10秒前!』なんて号令が聞こえたら躍進
用意で直ぐに立ち上がって前進できるよな姿勢をとる。
『弾着今!(だんちゃーく、いま)』で『うわぁぁー』と突撃する。
『無反動砲』


 以前ある軍事評論家が地下鉄の構内にも行ける戦車と説明していた。
戦車じゃ無いのに…、それにしてもこの車輌って操縦するのに大変だよね操縦
席って狭いしね。

続く