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戦車兵神博行の自衛隊チェック119

(第一戦車群と72戦車連隊は仲悪い)


『裏門方面の器材庫』


 北恵庭駐屯地には怪談話が多い、在隊時にも「出る」話はたくさん聞いた、隊
舎の中に出る部屋の御払いも見たことがある。
警営隊の申し送りにも「幽霊が出るので動揺しないように」と書いてあったのを
覚えている。
洒落になっていない、怪談本が書けるくらいある、実際私が書いた話が有名な霊
能者の本に収録されている。
この警備道路の先にある器材庫は自殺が多く、この辺りは昼間でも気味悪い場所
だった、夜になると…止めておこう。
『整備小隊の器材庫』


 本部管理中隊の整備小隊ではD整備でよくやって来た。
今も私が世話になっている同期が居たので、D整備は面倒だが嫌ではなかった、
D整備ではエンジンを戦車から降ろして整備する。
エンジンを降ろすのは珍しいことでは無い、故障して演習場で降ろすのでなけれ
ばまだよい、汚れても良い戦闘服に着替えて準備OKの状態なら尚良い、しかし
食堂で昼食のため行列に並んでいると他部隊の士長が話をしてるのが聞こえて来
た「今日戦車のエンジン降ろしたんだぜ」と自慢していた「何が珍しいんだ?」
と思ったが第一戦車群の隊員だった。
『自衛隊専用道路』


 一群と連隊は仲が悪いが、訓練の練度も演習量も段違いで連隊の方が多いのだ
から不満もある。
しかし一群の戦車いつ動いているんだ?、履帯は錆だらけだし、動いていない証
拠だね。でも隊員が悪いのでは無い、方面直轄部隊と師団の隷下部隊の違いは大
きい、しかも一群の方が優遇されている。
『第一戦車団の碑』


 昔は72戦車連隊も73戦車連隊も方面直轄の群だった、第一戦車団の頃だ。その
前は101特車大隊(第一戦車群の前身)とか103戦車大隊(72戦車連隊の前
身)とか呼ばれた時代もあり兄弟部隊だった。
北恵庭駐屯地の駐屯地司令は第一戦車群の群長だ、つまり戦車連隊長より上級者
になる。
『巡閲する第一戦車群群長兼北恵庭駐屯地司令青木一佐』

 編成上第一戦車群の群長は戦車連隊の上官では無い、連隊長は師団長の指揮下
にあるのだ。
 恵庭市には北恵庭駐屯地の他に島松駐屯地、ここは地区補給支処で機関であ
る、それと南恵庭駐屯の第3施設団と第73戦車連隊がある。
南恵庭は方面直轄の施設部隊で北恵庭の戦車部隊とは仲が悪く昔はよく恵庭の飲
み屋で喧嘩になったものだ。
『シートを被った90式戦車』

 戦車は道路を破壊し施設は直す、水と油だね。
しかし73戦車連隊が南恵庭駐屯地へ移駐することになった、当時の施設団長は
「戦車は駐屯地には入れない」と息巻いていたと言う。
せっかくきれいに整備された美しい駐屯地なのに汚れた戦車を入れたく無い気持
ちは解るけどね。

続く