戦争・軍事 |中南米

内戦ジャングル街道の爆走トラック部隊




革命軍のトラック部隊は、すぐにデッドヒートして暴走族になってしまう。
27才のカトケンが首に巻いている赤いスカーフは、「サンディニスタ革命軍青
年同盟」の。
このころから、実は、戦争屋カトケン、けっこう、ファッショナブルだったんだね。

ニカラグア中部、ムルクク〜リオブランコ戦線の幹線を走る、ニカラグア・サン
ディニスタ革命政府軍のトラック部隊。
この地域走るトラック部隊は、よくコントラゲリラに襲撃されるので、この赤い
スカーフは、この地域では、ニカラグア人たちは巻きたがらないのだが、日本か
ら来た戦争屋は、リスクよりファッション。
デッドヒートで、先頭に飛び出すことになるトラックが追い抜いていく直前に
撮ったもの。
このトラックが、この1時間後に、襲撃されて、車輪をやられてしまうのだが、
死傷者は出なかった。
私の載ってるトラックがあとから行って、前方に、襲撃されたトラックを見つけ
たときの、緊張と興奮は、最高のものだった。乗ってた人たちは、周囲に展開し
て伏せている。当然、われらのトラックは急停止して、全員、荷台から飛び降りた。

そしたら、前のトラックの人が出てきて、「予備車輪をくれ」と。
つまり、我々のトラックを通過されないために、緊張した雰囲気を作って止めた
のだ。
襲撃したゲリラは、ヒット&アウェイで、もうどこかへ逃げてしまっている。

まあ、だいたいこんなもんなんだが、この2ヶ月後に、再び、リオブランコ戦線
へ入ったときに受けた襲撃では、攻撃のあと、ゲリラが攻めてきて、4人を捕虜
にし、1人を銃殺してしまう。このときのカトケンの経験談は、「攻撃か、それ
とも自衛か」に書かれているので、あえて、ここでは触れません。

続く