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普天間米海兵隊・空母保有か地上基地か。




 普天間基地の米海兵隊ヘリコプター部隊の基地として、自衛隊がヘリ空母4〜6隻 を建造所有する案は、韓国軍艦艇が北朝鮮軍の魚雷1発で轟沈された(といわれてる)事件で、行方不明になったかもしれない。戦闘艦としての空母には、必ず護衛艦隊が必要になるが、 4〜6隻の空母に対する護衛艦隊は、さすがの日米同盟軍も簡単には創出できない。 ということは、ヘリ空母は、戦闘艦としての行動を採らず、戦闘を避けた位置での移 動型洋上ヘリポートということになる。

 そして、設計が戦闘艦ではなく「移動型洋上ヘリポート」であれば、海上自衛隊や 米海軍が基準としている速度30ノットの性能を義務づけなくていい。30ノットと いう高速航行性能を義務化しなくてよければ船体設計は楽になり、船体規模をそれほ ど大きくしなくても大容量艦の建造が可能になる。

 一方、鈴木宗男議員は、北海道で米海兵隊の訓練受け入れ容認の地盤固めをした。 訓練のみ受け入れといいつつ、いずれは、海兵隊の駐屯も押し切られて受け入れてゆ く見通しか、あくまで訓練のみ、ということなのか。北海道には沖縄のような軍事的 被害者意識がないので、沖縄の米軍の多くを受け入れる土壌はある。米ソ冷戦時代に 北海道の米軍を撤収したのは、ソ連との距離が近すぎたからであり、そのような米ソ 対決関係はないと考えれば、広大な演習場を持つ北海道へ米軍が移ることは問題な い。(進駐軍としての米軍は北海道にもしばらくいた)

 だが、海兵隊北海道受け入れなどという、簡単に解決しちゃうことしては、難題仕 事がなくなっちゃって、政治家も官僚も困るのですよ。だから、徳之島や辺野古な ど、問題が残る形で残してあげることが、後世の政治家官僚、そしたて活動家たちに 対する雇用保障なんですね。政治は長い目でみないと。

1)辺野古沖埋立て
2)空母4〜6隻建造
3)北海道移転
4)米海兵隊全部隊撤退

これらの中で、最も問題が多くて難しそうなのを採用して業務長期化を図るとした ら、どれがいいですか? 1)でしょうか。いえいえ違います。4)は簡単解決すぎて、頭脳派政治家にとって は、つまんないので、1)+2)+3)の併用案かな。複雑で難易度高いこと大好き 日本人にとっては問題を全部抱え込む併用案。問題先延ばし策イコール現状雇用(関 連部署など)確保というのが日本人の知恵。

 

揚陸強襲艦の機能を、上陸用舟艇(LCAC・エアクッション艇)を発進する「おお すみ型」と、ヘリ部隊を発進する「ダミー図・ひゅうが型」の2隻に分けた運用図 が、世に出たのは、2001年6月。

「ダミー図・ひゅうが型」について

2010年9月6日(民主党選挙圧勝直後)、横浜港、大さん橋埠頭で、人気のピー アール、ヘリ空母「ひゅうが」。 自衛隊用語では、ヘリ空母=護衛艦、という。 しかし、普天間飛行場代替洋上ヘリポートであれば、護衛艦としての最大速力(30 ノット)や武装、早期警戒システムなどは不要と、割り切ることもできる。代わり に、艦船携帯型防雷網でも・・・。トロール漁船みたいだね。