戦争・軍事 > 戦争・軍事

シリア戦府軍が市街戦教科書公開




この航空写真は、シリア内戦ぼっ発前のもののようだが、
ここで、2013年9月末に戦闘が開始されます。
戦術全体像がわかりやすいように、
最初に、作戦図を公開ね。
赤いのが反政府軍兵士のいることが確実視されてる拠点。
対戦車ロケットRPGの飛んできた射線。

左から、さら地をT−72戦車が前進。それと並行して、その右側の建物内を
歩兵部隊が前進。そのビル内の歩兵部隊の右側、狭路を戦車部隊が並行前進。
このようにね、野外を戦車、建物内を歩兵が並行していくのが、シリア軍の市街
戦の詰めの戦法だ。

この状況にもってくる前の段階が、市街戦型槍機戦術である。
初日の戦闘と強行偵察で、敵の戦力が予想以上に多いことがわかり、
2日目には、狭路の右側のビル群にも歩兵部隊を前進させる。
戦車隊も増派する。 
狭路を行く先頭の戦車が地雷を踏んだ瞬間。
初日にはなかった地雷が2日目に仕掛けられてた。
なかなかやるな!ヌスラ戦線。
地雷にやられた先頭の戦車は、その後も、ギアが前進1速に入ったままだったの
でそこから前進を続けて敵を圧迫することになる。地図上の「T−72前進」と
記されたところまで行って止まる。
走る戦車から車長と射撃手は脱出して帰還できたが、操縦手はそのまま行ってし
まった。
さっそく、戦車回収車を投入して、撃破された戦車と乗員の救出作戦。
戦車隊では、戦車兵よりも、回収車に従事する戦闘整備班の方がスキルは上で格
も上です。戦車小隊長として優秀だった者が整備小隊長になれます。

激戦下でも味方兵士の救出には全力を挙げることは、兵士の士気を高く維持する
ために重要な作戦行為だ。人道的な心の問題とかではなく、戦意を落とさないた
めという計算にのっとっている。しかし、この戦闘では操縦手は戦死。 

左サイドのさら地から攻撃に出たT−72戦車への攻撃を、反政府軍(ヌスラ戦
線兵士)側から撮影したもの。
 最前線で戦う両軍が、このよう「意気の合った」映像をばんぱんユーチューブ
にアップしちゃうもんだから、平和な日本からダークツーリズム気分で行く国際
派ジャーナリストのレポートなんか見向きもされなくなっちゃう。


シリア軍の歩戦並列市街戦1日目映像

シリア軍の歩戦並列市街2日目映像 


(このページのシリア戦争画像は、ユーチューブ等からのパクリです)

続く