通信アナリストの眼 INDEX


渡辺真由美のフリー・通信アナリストの眼




8月6日
週末にこういう報道があった。ADSLより高速であるVDSLが既にセットアップされている
マンションが建てられたとのこと。
VDSLが装備されたマンションでは、パソコンをONした瞬間から快適なネットライフが
楽しめるようだ。これは吉報だと思う。なぜながら、既存のADSLサービスに申込みをした
が、誰かに対応してもらうまで何週間も待ち、それからさらに待たされて使えるように
なったのはさら数週間後。とか、モデムがうまく取り付けられない、とかマニュアル通り
やったが作動しないとか、DSLは新物だけにトラブルことが多い。日本だけではない、
世界中のDSLサービスがこの調子だ。

VDSLマンションの月額サービス料金は4,000円である。価格はさらに下がると思う。
真似をする業者は必ず出てくる。いや、料金が下がるどころの話ではない。
「月額1円!」「DSLは一切無料!」というマンションも出てくると私は踏んでいる。
無料、とは言っているが、実は別の名目で代金を徴収するようにして元を取る。
賃貸等の役務と抱き合わせれば、それは可能ではないか。
もう少し贅沢を言わせてもらえれば、高速インターネットが体験できるショールーム
を増やしてほしい。価格だけではなく、マーケティングの方面でもDSL・CATV等の
事業者間の競り合いがあれば日本のブロードバンド化は進展すると思う。