通信アナリストの眼 INDEX


渡辺真由美のフリー・通信アナリストの眼




8月17日
お隣の韓国でも少年犯罪が社会を震撼させている。ただ、ネット先進国だけあっ
て、犯罪の内容はインターネットがらみが目立つそうだ。

15歳未満の少年犯罪の多くは窃盗で、年齢が上昇すると傷害とか覚せい剤がらみ
の事件を起こす傾向が顕著になってくる。そして韓国では、少年ハッカーによる
不正アクセス罪が増えているとのこと。多くは他人のID等を盗み、他人に成りす
ましてネット対戦ゲームで遊ぶケース。今年に入って50件以上、摘発されている
そうだ。ほうっておけば、少年少女は電子マネーの泥棒に成長する。低年齢化す
る少年犯罪に対処するために、韓国でも少年法改正が論議されている。
傷害とか窃盗といったオフラインの少年犯罪は、親の指導力とか、コミュニケー
ションの有無といった家庭の問題に起因すると日本の警察は報告している。韓国
ではどういう子供達がオンラインの知能犯罪を起こすのか興味がある。少年知能
犯をどう矯正指導するのだろうか。大人の知能犯はなかなか改心しないと言われ
ている。「他人のWEBサーバーを見て、ファイルのダウンロードはしてよいが、
IDを盗るのはいけない。IDやパスワードはバーチュアルなものだけど、人を殴っ
たりするのと同じように悪い。」こう口で言って、子供にわかってもらえるのだ
ろうか。叱る大人のインターネットIQが子供以下で、当然ハッキングなんてでき
ないレベルだと、バカにされるだけだろうな。