通信アナリストの眼 INDEX


渡辺真由美のフリー・通信アナリストの眼




8月29日
27日、マイクロソフトはゲーム機「X−BOX」の販売延期を発表した。
パソコン業界誌は、延期論を唱えていた。X−BOXは従来のものより
スペックが優れていているが、対応しているゲーム・ソフトはつま
らない。マイクロソフトよ、任天堂やソニーを挑発したところが何
になる。こういうトーンだった。 販売延期を報道した新聞は、主に延期を批判する声を紹介した。 マイクロソフトはクリスマス商戦を理解していないとか、既に在庫 が足りなくなることを見越したので仕方なく延期とか。突然の発表 で締め切りに間に合わなかったのだろうか、一方の見方しか紹介さ れていなかった。ので、なんだか世の中全体がマイクロソフトに失 望したかのようだ。
マイクロソフトはソフトの会社だ。エクスプローラというブラウザー
を始め、NT、2000、ワード、エクセルとそこら中、マイクロソフト
が溢れている。それでもWEB技術はTBpsのスピードで変化しており、
まだまだマイクロソフトには、開発しなければならないソフトはあ
る。HTML記述がXMLに、そして最近読んだのだがサーチ・エンジンを
核にしたXMLの次世代言語が米国で開発されているとのこと。マイ
クロソフトはそれに対応したWEBサーバーのOSと、ついでに人間よ
りインテリジェントなサーチ・エンジンをつくる気はないのか。 通信の世界において、マイクロソフトはブロードバンドに対応し アプリの開発研究のために世界中の通信事業者に投資をした。韓国 の例は成功した。日本では、東京電力、ソフトバンクと共に無線ブ ロードバンド事業者「スピードネット」を立ち上げたが、サービス 開始をしたばかりでお客さんの数も知れている。X-BOX発売延期で ふと感じるのは、これは八方に多角化されたマイクロソフトの事 業再編の始まりであり、もしスピードネットが期待外れだったら 手を引くかも、という予感である。 私はサーバー分野の素人であるが、LINUXやFreeBSDというものが 台頭してきてWindowsを隅に追いやっているという話をよく耳にする。 もしマイクロソフトは逃げるつもりでX−BOXに傾倒したのであれば、 私は当商品の販売延期は良かったのではないかと思う。