２００２年３月２９日１５：００、首都高速（Ｃ２）中央環状線に清新町Ｒ（ラン
プ）が開通した。中央環状線四つ木方面と江戸川区西葛西地区を相互連絡する出入口
である。湾岸線との葛西ＪＣＴ（ジャンクション）をネックとする渋滞多発区間での
流出促進ランプとしての機能も果たす。

 
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  清新町Ｒ位置図

　清新町Ｒは、中央環状線建設時に予定されていたもので、本線開通（１９８７年９
月９日）から今日まで、開通に１５年もかかっている。当該区間の中央環状線は、中
川と荒川を仕切る中央堤防上に建設されている。開通当初、四つ木Ｒから葛西ＪＣＴ
まで１１．２キロの長い区間で出入口のない都市高速道路では珍しい形態になってい
た。そのため、都市間高速道路と同じようなパターンでの長い自然渋滞が慢性化して
いた。その後、船堀橋Ｒ、平井大橋Ｒが順次開通し徐々に都市高速道路らしい断続的
な渋滞パターンに変化していった。

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　清新町Ｒ　江戸川区西葛西２
  葛西橋から清新町Ｒを望む。
  清新町Ｒを越えた位置で、
  営団地下鉄東西線が交差している。
（２００２年４月２７日　著者撮影（以下すべて））

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　中川左岸堤防から清新町Ｒを望む。

　ところで、先述のように清新町Ｒは１９８７年の中央環状線開通時に分岐合流部、
および付加ランプを支える橋脚部が設置されていた。つまり、当時から清新町Ｒの線
形は決まっていたということです。首都高速道路公団か東京都に問い合わせれば、容
易に回答は得られるはずですが、それでもどんな線形になるのか想像するのが結構お
もしろい。

　清新町Ｒの中央環状線本線接続部は、地下鉄東西線の荒川橋梁の北側にある。本線
が荒川橋梁をオーバークロスしているし、荒川、中川河川敷での荒川橋梁下部にはラ
ンプを設置するクリアランスはない。したがって、ランプ部は地下鉄東西線荒川橋梁
の北側で、江戸川区西葛西地区に接続させなければならない。ところが、現状では西
葛西地区にはランプ部を受け入れるに十分な幅員の一般道路がない。

　さて、当該地区には、幻の一般道路と言われる放射１６号の計画がある。この道路
は３８年前の東京オリンピックを目標に計画された放射道路の一つで、既存の永代通
りを江東区南砂地区からさらに東に浦安市まで延長するものである。