ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

東京外郭環状線・大泉JCT



 当HPの2003年2月8日分配信の「東京外郭環状線5」で、大泉JCTの間違 
った線形を掲載致しましたので、訂正させていただきます。(◆画像1)

◆画像1
 大泉JCT線形(間違い)
(当HPの2003年2月8日分の「東京外郭環状線5」に記載されていた図。)
 関越自動車道上り線所沢方面から東京外環自動車道世田谷方面への亘り線が、2つ 
の高速道路の交差北東部でループしてアプローチしているように表記しているが、こ 
れは間違いです。亘り線は外環道を越えてから関越道とクロスして、既存の外環道和 
光方面から関越道下り線所沢方面への亘り線のループの外側を沿うように進み、東大 
泉地内で外環道内回り本線に合流する。(◆画像2)
 現状では、外環道世田谷方面と目白通りを連絡する出入口(大泉IC)の設置は未 
定だが、このインターチェンジの有無は、ジャンクションの線形には影響しないと考 
えられる。

◆画像2
 大泉JCT線形
 当方の初期の認識では、ループを有しない直結型(◆画像2)だったが、大泉JC 
T北東部の外環道と白子川に挟まれた広大な更地が現れたので、これが誤解の原因に 
なった。
 現状の大泉JCTが完成した当時(1994年3月30日)は、このエリアには更 
地は存在していなかったはずである。外環道の南進計画が浮上してから整地されたの 
で、線形変更に何らかの関係があると考えてしまった。当初から大泉JCT以南の外 
環道も以北と同様に半地下構造で、結局大深度地下(40メートルより深い地下)に 
決定したが、高架構造への変更は有り得ないと考えた。したがって、亘り線も高架構 
造の関越道からなるべく早い位置で半地下へアプローチすべく高さ移動しておかなけ 
ればならない。外環道和光方面から関越道所沢方面へはループを経ている。逆の関越 
道所沢方面から外環道世田谷方面への亘り線もループを経る方が効率的である。とこ 
ろが、大泉JCT北東部にはループを設置できる道路用地がない。そこに都合の良い 
更地が出現した。

◆画像3
 関越自動車道と東京外環自動車道世田谷方面との大泉JCT接続部。
 関越自動車道の外環道世田谷方面との接続部は上下線ともに準備済みで、この施設 
(および道路用地)が利用できなくなるような計画変更は考えにくい。(◆画像3)
 つまり、接続部は明確である。外環道世田谷方面から関越道下り線所沢方面への亘 
り線は、関越道の接続部が外環道との交差にかなり近い位置の高架上にある。ここか 
ら、半地下の外環道外回り本線までには距離が必要である。弧を描く短絡ルートで高 
架から半地下、そして大深度地下に亘る。既存の関越道下り線への大泉IC入口を高 
架で越えて、さらに目白通りも高架で越えて、一気にスロープで外環道外回り本線に 
接続する。
 さて、逆方向の関越道上り線所沢方面から外環道内回り世田谷方面への亘り線はど 
のような縦断曲線になるのだろうか。

◆画像4
 大泉JCT周辺の道路用地。
 色の濃いエリアが確保しなければならない道路用地。外環道世田谷方面に続く色の 
薄いエリアは地下区間になる。(濃いエリアでも本線は半地下および地下で、関越道 
方面との亘り線が地上区間(地下への移行区間)になる。)
(2003年2月発行「道路」(日本道路協会)から引用。なお、引用部分のオリジ 
ナルは外環道世田谷方面と目白通りを連絡する大泉ICを設置するケースと、設置し 
ないケースでの道路用地比較図である。)

◆画像5
 東京外環自動車道、大泉JCTから石神井方面の道路用地。
(2003年2月24日 読売新聞朝刊記事から引用。)
 関越道上り線の大泉JCT分岐は、すでに和光方面が開通しているが、この分岐は 
世田谷方面も共有する。分岐線を進行して大泉4地内で左側の和光方面と直進の世田 
谷方面がさらに分岐する。ところで、和光方面は高架の関越道から半地下の外環道へ 
の高さ移動のため下り勾配の左カーブを描く。直進の世田谷方面はどうなるのだろう 
か。半地下の外環道をオーバークロスするならば、このままの高さで進行して右カー 
ブを描いて関越道と交差してから外環道内回りから関越道下り線へのループに沿って 
南進することになる。このとき、外環道とのクロスから関越道とのクロスまでには、 
半地下に至るための距離が足りないので関越道もオーバークロスになる。そして既存 
ループと沿う区間も高架になる。ところが、高架を設置する道路用地は確保していな 
い。したがって、外環道との交差はアンダークロスと考えられる。この位置ですでに 
半地下より深いので、関越道との交差や既存ループと沿う区間も問題なく地下で通過 
できる。しかし、半地下の外環道とアンダークロスするには勾配のきつい下りスロー 
プになってしまう。高架から半地下の下までを18メートル、勾配を3%とすればア 
プローチは600メートルである。道路用地を見るとこの距離は確保できそうだ。や 
はり、アンダークロスと思われる。
 すでに都市計画決定しているとは思うが、当方の調査不足で確証資料は入手してい 
ない。今後も調査は継続するが、あくまでも趣味の延長なので無理強いはせず、基本 
的には公開資料を調査範囲としたい。ご理解願います。 

以上