ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

高速道路最高地点(誤記訂正と再発防止)1



 この報告書は、すでにHPに掲載済の報告書でのミスと思い違いを訂正するも
のである。一つは自身で気づいた思い違いで、一つは読者から指摘されたミスで
ある。いずれも日本の高速道路の最高標高に関する記述である。

 2003年11月17日掲載の「2003.11.17東海北陸道の全通効果4」に下記
の一文がある。


==本文(の誤記)==
 白鳥JCTまでは長良川や一般国道156号に寄り添っていたが、以北は東側
の鷲ヶ岳の等高線に沿うルートになる。これまでよりも一段高い位置を進む。そ
のため川を横断する箇所は深い谷越えになる。日本一高い橋脚があるのもこの区
間である。
 これまで高速道路の高所日本一は中央自動車道の八ヶ岳付近だったが、現在
(2003年9月)は東海北陸自動車道のひるがの高原SA付近である。(◆画像7)
==◆画像7のキャプション(の誤記)==
東海北陸自動車道 ひるがの高原SA付近(高鷲ICと荘川ICの間)
高速道路の標高日本一の箇所。
(JH中部のWEBサイトから引用。)
==


 この一文には、2003年11月17日時点での高速道路最高地点は東海北陸
自動車道の「ひるがの高原SA」付近で、2番目は中央自動車道の「八ヶ岳(P
A)」付近のように記している。いずれも間違っている。最高地点は読者から指
摘されたミスである。指摘されるまでミスには気づかなかった。2番目は投稿後
に自身で気づいた思い違いである。


【東海北陸自動車道の最高地点】
 高速道路の最高地点は、東海北陸自動車道の松ノ木峠付近で、荘川インターチ
ェンジ(IC)と飛騨清見ジャンクション(JCT)の間の岐阜県荘川村と清見
村の境界に位置している。◆写真1は、「2003.11.17東海北陸道の全通効果4」
で画像7として掲載されたもので、先述のようにキャプションが間違っていた。

◆写真1
高速道路の標高日本一の箇所。
(JH中部のWEBサイトから引用。)
 位置の詳細を、◆地図1と◆拡大図1に示す。

◆地図1 東海北陸自動車道最高地点付近地図。

◆拡大図1 東海北陸自動車道最高地点位置図。
 最高地点を含む区間(荘川ICと飛騨清見ICの間の18.9キロ)は、20
00年10月7日に開通した。高速道路の最高地点を含む区間は中央自動車道か
ら東海北陸自動車道に移った。標高1015メートルから1085メートルへ70
メートル高くなったのだ。
 当方は特に開通マニアでないので一番乗りはしていないが、偶然にも開通3日
後の2000年10月10日に当地に出かけている。(◆写真2、◆写真3を参
照。)

◆写真2 岐阜県荘川村 東海北陸自動車道下り線荘川IC方向から松ノ木峠をのぞむ。 本線左側の分岐線は将来パーキングエリアが設置される。 (2000年10月10日、著者撮影。)

◆写真3 岐阜県荘川村、清見村 東海北陸自動車道最高地点(標高1085m)。 本線オーバークロス橋直下が松ノ木峠で、この地点が最高地点である。◆写真1 は上り線飛騨清見IC方向からの撮影で、◆写真3は荘川IC方向からの撮影で ある。 (2000年10月10日、著者撮影。)
 つまり、最高地点を含む区間を間違えるはずがないのである。それなのに誤記
のまま投稿し、掲載され、読者に指摘されるまで「誤記」に気づかなかったのだ。
これはあくまでも「誤記」に気づかなかったのであり、執筆当時も現在も最高地
点は荘川村と清見村の境界と認識している。単純な記述ミスである。なぜ、ミス
に気づかかったのだろうか。いろいろ考えられるが原因を下記の2点に絞り、再
発防止策を考えてみた。





●原因
1)画像のパーキングエリア(予定)用の分岐を見て、ひるがの高原サービスエ
リア(SA)と勘違いした。
(本文と画像は異なる時期に記すので、本文に合わないキャプションを記してい
たことに気づかなかった。)
2)間違えるはずのない内容なので投稿前の確認でもれた。

●再発防止策
1)JH中部の掲載画像を流用したため画像への思い入れ(リアリティ)が弱い
せいである。なるべく自前の画像を使用し、やむなく流用する際は十分な確認を
行うことにより防止できるはずである。

2)熟知しているつもりの内容でもじっくり読み直す。(例えば、アメリカの首
都に関する一文を記したとき、もし勘違いしてニューヨークと記しても、案外読
み飛ばしてしまうかもしれない。「アメリカ」「首都」というキーワードですで
にワシントンDCをイメージしているので、ニューヨークを無意識に読み飛ばし
てしまうのだ。実はこれは「速読」の技の一つである。

 特定の作家の作品を集中して読むと、だんだん読む速度が早くなっていること
に気づくのでは。これは、作者の「文」のパターンを理解して、いくつかのキー
ワードから次の単語や文章が想像できるようになり、内容が理解できる程度に、
無意識に読み飛ばしを行っているのだ。極端な例では、勧善懲悪のシリーズもの
は3分の1くらい読めば内容が理解できる(想像できる)ケースもある。少なく
とも作者が脱稿前には決してやってはいけない読み方である。)

続く