ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

環八通りの77年 13


◆都市計画図5
南田中付近の都市計画図。
(東京都WEBサイトから引用。)
 練馬区南田中から赤羽までの区間にもいくつかの立体構造物の追加が計画され
ている。

新大宮BPの都心延長線(放射35号)が平和台で立体交差する。ここでは放射
道路 が高架橋で横断する。

 また、板橋区相生町で首都高速5号の高架橋の下に本線パスが設置される。首
都高速 と合わせて3重立体になるため地元住民から反対意見が提示されてい
る。この付近に は悪環境で有名な環七通りと中山道が交差する大和町交差点が
ある。環七通りの中山 道OPと首都高速5号との3重立体で、昼夜を問わず大
型車が3層すべての道路を通 過する。

 交通量は3層合わせて1日24万台である。東名高速道路で最も交通量の多
い横浜町田ICと厚木ICの間の約2倍である。この交差点には東京都がオープ
ンス ペースの設置に着手した。オープンスペースとは交差点付近の用地を買収
して換気施 設、土壌浄化施設などの環境対策施設を設置するものである。見か
けは公園のようだ が、これはわかりやすく言えば、東京都※が人の住める環境で
はないことを認めて土 地を買収したということなのだ。

http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/news/h16_6_15/page001.htm
 「オープンスペースの詳細について」
※オープンスペースについては、東京都、国土交通省関東地方整備局東京国道事
務 所、首都高速道路公団が主体になって整備を進める。

 相生町の立体交差も中山道立体と同様の結末になるのではないかと危惧してい
るの だ。確かに構造は同じだが、交通量が全く異なる。おそらく大和町のよう
な惨状には 至らないとは思うが、大和町が限度を超えているので、それよりは
ましと言われても 説得力はないだろう。

 相生町の先で中山道との志村3交差点に立体構造物が計画されている。環八通
りの 本線パスである。ここから赤羽の終点までは北側が荒川に塞がれているの
で放射道路 は見あたらない。そのため特に立体構造物は計画されていない。赤
羽交差点には計画 されていても良さそうだが、意外に何も計画されていない。
赤羽交差点での交通流は 多く(主方向)が北本通りを直通する直角ルートにあ
たる。環八通りに関わる方向に は立体交差でパスさせる需要がないせいかもし
れない。

続く