ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

環状整備と交通分散4



 2005年10月時点の渋滞発生区間は◆地図4のように国道45号の都心に
近接 する外環状との交差点前後区間の双方向、および国道104号の外環状か
ら内環状に 向かう方向である。前者は朝が都心方向、夕が郊外方向である。い
ずれも通勤時間帯 に発生している。後者は朝から夕までの長い時間帯に渡り混
雑する。これは八戸道か らのアクセスにJR八戸駅方面からの交通が合流する
せいである。

 国道45号の渋滞 はやや大型車混入率が高いが、おおむね大型車は内環状を
経て臨港道路に向かうの で、どの渋滞も沿道環境の著しい悪化には至らない。
この感想は東京の環七通り、名 古屋の名四国道、阪神の国道43号など致命的
な沿道環境に比べて良好ということ で、地元の方は是正を求めているかもしれ
ない。

 さて、八戸の渋滞だが、これらはいずれも環状道路の整備で解消すると考えら
れ る。高速環状線の全通により国道45号から通過交通をシフトすることがで
きる。ま た外環状の南部区間(国道340号と青森県道251号の間)の開通
により東部(久 慈方面)から都心への迂回ルートができる。慢性的に交通量が
多く、渋滞には至らな いが走行速度の低い内環状線経由よりも外環状線で国道
340号、104号経由でも 時差は少ないと考えられる。ただし、国道104
号に関しては、外環状が馬淵川を渡 り国道454号まで延長されることがス
ムースに流すための前提になる。

 なお、高速環状線の三陸道区間は無料開放による供用と考えられるが、より迂
回効 果を発揮させるためには青森道区間も無料化すべきだろう。八戸道の八戸
ICの料金 所は八戸JCTと八戸ICの間に本線TB(集約料金所)として設
置されているが、 環状区間の無料化の場合は、本線TBを八戸JCTよりも安
代寄りにずらす必要がある。

◆地図4
2005年10月時点の渋滞発生区間図。

◆写真4
八戸市田面木
八戸環状線(外環状)、八戸IC方向から国道104号(しらはぎライン)との
交差 点をのぞむ。
(2005年7月19日、著者撮影。)

◆写真5
八戸市根城
八戸IC
八戸道下り線から八戸環状線(外環状)内回りへの合流部をのぞむ。
(2005年7月18日、著者撮影。)

◆写真6
八戸市沢里
八戸環状線(外環状)、八戸IC方向から、国道340号との交差点をのぞむ。
(2005年7月18日、著者撮影。)

◆写真7
八戸市新湊2
八戸大橋
築港街方向から八戸大橋をのぞむ。
(2005年7月19日、著者撮影。)

続く