ヒマヒマなんとなく感想文|

戦場の土木技術者からの戦況報告/イラク




外国の戦争の情報となると、マスコミさんが優れているという伝説はあるようだが、
より具体的な現地報告は、戦場で建設プロジェクトを進める技術者によってもたらさ
れていることもある。それが、顕著に目立ったのが、イランイラク戦争である。
イラク南部、ウムカスール〜ファオの戦況についてだが、土木技術屋が見れば、こう
いう軍事情勢もチョー簡単にわかってしまう。
トラックの台数や、トラックに積載された荷物の重さを目視判断するのは、土木の現
場監督にとっては条件反射だもんね。公道でなくても、あまり積載量オーバーで、
ダートな埋立地とか走らせ続けるとパンクしちゃうからちゃんと見る癖はついてる。
カトケンが1985年に東亜建設工業に入社したときは浜砂さんには会えていないの
だが、1986年4月に、海外事業部へ転勤になったときの挨拶では対面している。
「平和なイラク、再び」(大村書店)

上記は、イラン・イラク戦争の現場での記述。東亜建設工業の社内では、ちょっとし
た飲み会とかでも、こんな軍事分析話で盛り上がっていたが、大手マスコミは知らな
かったらしい。別に隠していたわけでもないのに。「土建屋が知ってることなんて、
エリートメディアさんたちは当然知ってるかとおもってたよ、ハハハハハっ」って。
でも、こうして書籍とし出ているから、メディアさんたちも知れてよかったね。