ヒマヒマなんとなく感想文|

<ネタバレ注意>「カメラを止めるな!」の4層目以上

(加藤健二郎 2018.8)


 37分のノーカットシーン。台本のあるフィクション作品だからこそ意味が大きい。 と、ノンフィクションや実録の側にいたカトケンだからこそ感じた。本作品は、まず、 3層構造である。そこに4層目どう感じ取れるかが、観る側のスキルというか。4層目を 感じれたなら5層目も見えてくる。

 自分の生き方の中に、30分ノーカットでこんなドダバタに満ちたシーンを創れるだろ うか。もちろん、台本のあるフィクション作品としてだ。実録では意味が薄い。実録では、 4層目以上が存在しなくなりがちなので意味が薄い。

 人生って、とりあえず「こういうふうに生きたい」という台本があって、それに沿って 生きようとした結果どうなるかかな、と。実録は、その結果でしかないのかも。


続く