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「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」



「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
THE LORD OF THE RINGS:THE TWO TOWERS
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、
      リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン
2002年
原作:J・R・R・トールキン『指輪物語』
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<感想4>
ここまで、フィクション尽くしだと、ストーリーよりも、なぜ作者が、これを
こう作ったのかのほうに興味がいってしまう。しかも、3部作の第2話という
こともあり、ストーリーに意外性が求められなかった。そうなると、ディテー
ルに関心がいってしまう。敵側の兵隊は、なぜ、あんなに醜いのだろう? 敵
側の兵隊には、個性もないし感情もないのだろうか。いや、切られるときには
痛そうな表情してるから感情はあるようだ。そう思うと、疑問はやはり作者に
向く。作者は、独裁帝国軍の兵士は、全員醜くて、人格も個性もないと思って
いるのだろうか? 敵側陣営の兵士の生命が虫けら以下に描かれている。敵に
は一切の慈悲をも見出そうともしないストーリー表現に、作者の差別区別思考、
残酷性を感じた。こういう人が大政治家になると怖いことになるような気がす
る。                
                          (センナウィッチ)
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<感想3>
 息を呑むような精緻なシーンが次から次と出てきた前作に比べると、ちょっと
造りが粗い感じがしないでもない。
 構成も演出も、前作は原作の世界への導入編として、様々な工夫が凝らされ
ていたが、今回は全編フラットな紙芝居という印象だ。

 目玉の合戦シーンも、前作の冒頭に登場するMt.Doomの麓の戦闘シーンより、
鳥肌が立たない。前作では、エルフはエルフらしく優雅に、人間は人間らしく、
対するオークもそれなりに泥臭く闘っていた。
 とくに前作の、一列に並んだエルフが順々に刀を振り上げていくシーンは、
ため息モノだったが。

 今回はゴラムの出番が多く、キャラクター的には大いに笑わせてくれた。
こういう輩は、現実の日常生活でも見かけることがある。しかし、視覚的には、
前回のゴラムの方が、彼の指紋や吐息や、体臭までも感じさせるような、
質感があった。
 CGを否定する気は毛頭ないが、今回のゴラムはいかにもCGアニメ臭くて、
ちょっと失望した。同じCGでも、前作は秀逸だったので。
 出番の多いエントも、多分にCG臭かった。
 CGについて言えば、前作ではケイヴトロルのシーンがちょっと気になったが、
その他は完璧に近く自然な出来だったと思う。今回はどうしたのだろう。
 でも、オリファントは圧巻だし(ダリの絵を彷彿とさせる)、バルログは相変わ
らず、鼻からブハーッと息を出して、素敵!

 あと、画面の色調も、前回は新しい場所に行く度に、その場所の文化や雰囲
気を表現するために変えていたが、今回は全編モノトーン風で、ちょっと単調。
 照明についても、同様のことが言える。

 ピーター・ジャクソンは、「こびと投げ」が好きなんじゃないか、という気がした。
英国やオーストラリアのパブで、レスラーがこびとを投げる余興があったのだが
(現在の”政治的に正しい”世の中では、当然許されない行為で、若い英国人や
オーストラリア人は、この風習を知らない)、前作に続いて今回も、「こびと投げ」
のジョークが挿入されていて、嬉しかった。
 
 とはいえ、新しい『スター・ウォーズ』シリーズなどより、遙かに素晴らしい。
『指輪物語』が出版されたのは1954年、『ゴジラ』が誕生した年である。
 『指輪物語』の原作を読んだ人たちは、完結編は三部作中最も素晴らしい作品
になるだろうと、異口同音に語っている。
 来年は、その完結編が拝める年であり、ゴジラ生誕50周年映画が製作される
年でもある。
 せめて来年までは、天下太平で、何とか生き延びたいものである。

                        (the ring bearer)
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<感想2>
戦う男たちの戦う姿が、迫力あって超カッコよかった。
レゴラスが馬に乗るところ、あれはフィルムの逆回し?
ゴラムは気持ち悪かったけど、早く劇場でまた観たいなあ。

試写会場が東京国際フォーラムだったから、舞台挨拶があると
思ったのに、なんにもなくて残念!
                        (昼夜6時間連続鑑賞坊主)
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<感想1>
のっけから意外な人のバトルシーンで、久しぶりの再会の嬉しさを感じ
る間もなく二つの塔の世界に引き込まれていました。
1作目鑑賞後は、面白いというより立ち上がるのも億劫なくらい疲れて
しまったのですが、今回はどんどこ話が進み、3時間があっという間
でした。よく考えてみると、1作目の方がバラエティに富んでいて丁寧
な作りだとは思うのですが・・・自分にはちょっとタルい部分もあった。

前回、お人形っぽさが気になったフロドも今回は自然でよかったです。
サムがたくましくなったし、アラゴルンとレゴラスはさらにかっこよく
ギムリはお笑いキャラとして進化。また、新登場のエントたちによるバ
トルの手法がコミカルで爽快でした。最後のゴラムの歌は、ゴラムの造
形よりもずっと好みです。ゴラムは周囲にいる誰かを連想させちゃうね。

自分にとっては、「途中で終わってしまった感」は前作より大きくて、
早く続きを見せてくれ〜という欲求不満度がかなり高いです。

ピーター・ジャクソン監督の姿を発見できなかったのは心残り!

                                  (たてつくおとめ)
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