活動メディア関係のトピックス

戦争ボランティアと戦場へのパスポート3

(スカイパーフェクTV! 767ch



チャンネル桜で放映された特番「戦争の現実」(防人の道 今日の自衛隊スペシャル)が、
深夜からの3時間にもわたるトーク番組だったにも関わらず、なぜ大評判だったのか。
最初の1時間は、無難に戦場に魅せられた理由を語っていた出演者達であるが、
5分間の休憩におにぎりでパワーアップして第二部に突入すると、いよいよ、この日の
メインテーマ「戦争の現実」について。さっそく、エピソード放出合戦が始まった。
アフガン、ボスニアやチェチェンなど、具体的な戦地でふと気付いたことを確認しあう傭兵
高部正樹氏と、戦場ジャーナリスト加藤健二郎。土嚢の高さ、見通しのよい場所を駆け抜け
るときの経験則、死と直面したときの心境、トイレ問題・・・。
高部氏がクロアチア軍としてセルビアと対峙していたとき、いちばんイヤーな相手だった
セルビア軍スナイパーのチームには、加藤健二郎が従軍していた。当時のセルビア兵士写真
を見て、穏やかではいられない高部氏。
高部氏がカレン民族解放軍での珍兵器を披露。待ちに待った最新鋭兵器のはずが・・
実は重大な問題を抱えていて、あまりに短命だった。その理由を、高部氏がまじめに
語れば語るほど、一同爆笑。
興味津々の、司会・井上和彦氏は「これ、ジェーン年鑑に載せるべきです!」
高部氏の語るずっこけぶりに泣き笑いの写真家・早瀬史麻さん。
収録中なのでお静かに。だが、つい噴出してしまったスタッフたち。
厳しくも滑稽な戦場話が始まると加速度的に盛り上がって、あっという間に3時間が
過ぎてしまった。結局、戦争といえども人間の営み。冷戦終結直前には、敵対してい
る兵士同士が鉢合わせしても、眼を飛ばしあっただけでやりすごした場面もあった
とか。そしてこの日は、平和のためには越えなければならない戦いもあるのだ、と
いう結論に落ちついたようだ。ちょっと強引かな。

このスペシャルは、笑いながら考えさせられる、濃度の高い番組でありました。
続編に期待しましょう。