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「ホントに強いぞ・自衛隊」(徳間書店)




「ホントに強いぞ・自衛隊」 (徳間書店)
著者:加藤健二郎+古是三春。

去年発売の「意外と強いぞ・自衛隊」は、北朝鮮軍のミサイル発射により、4万部が
一気に売れ、知り合い関係者たちのあいだでも、のんびりしていた人は買えなくて後
悔していた。なんつったって550円と安いからね。

今回の新刊「ホントに強いぞ・自衛隊」には、そんな神風は吹かないかもしれない
が、上画像のような、「誰も困らない沖縄の米海兵隊撤退計画」を旬ネタとして入れ
ておいた。ただ、この項目のことを表紙ロゴなどではウリにしてないからなぁ。
「誰も困らない沖縄の米海兵隊撤退計画」とは、米国のホンネが「嘉手納の米空軍は
撤退したくないが、米海兵隊の沖縄からの全面撤退はまったく問題ない」というとろ
にあり、嘉手納に、陸海空自衛隊を移転させることで、嘉手納基地の取り潰しは当分
はないことを担保とし、海兵隊には米国へ帰ってもらうという取り引き。

 米軍内で、陸海空軍に比べると、海兵隊の地位は圧倒的に弱い。日本の政治家は、
アメリカの陸海空軍・海兵隊を一緒くたに天下無敵の米軍様という扱いをしている。
しかし海兵隊ごときのために、アメリカは、日本というおいしい同盟国と喧嘩したく
はないのだ。

 沖縄の海兵隊には、戦車もないし重火器は少ないため、本格的な戦闘には使えませ
ん。いざ、朝鮮戦争、台湾戦争には、米本土から本格的な陸軍部隊を直接投入しま
す。湾岸戦争でもイラク戦争でも、沖縄の海兵隊は遊休部隊でした。日本の政治家は
「アメリカ軍様」というだけで、どの部隊でもものすごく強くて頼りなるという信仰
をもっているようだが、世の中、それほど一辺倒で単純ではないのです。

また、アメリカの兵隊さんだって人間なんだから、地元住民に嫌われまくってる中に
赴任なんかしたくないみたいだよ。日本政府はそういうこと考えずに、米海兵隊を日
本に居残らせようとしてるね。兵隊の感情なんて考える必要ないってか。

今年2010年4月30日発売の「ホントに強いぞ自衛隊」