インフラ海外拠点インドネシア | 南の島

インドネシア・スンバワ紀行 <4>

スンバワ島地図

スンバワ島からもどり、
   再び、ギリ・アイルにて−−−

ロンボッ島の北西にポッカリうかぶ三つの小さな島。
そのうちの一つがギリ・アイルです。

この島でのほとんどをキラキラ・コテージに宿泊しました。
ロンボッ人のご主人と日本人の奥様が経営しているコテージです。
やはり奥様のセンスが反映されてか、細かいところが日本人には
合う気がしました。

お料理もおいしく、何人かの方と夕飯をごいっしょしました。
ある日は、リタイアしたドイツ人のダイバーと日本青年とご主人の
TAKAさんとで食後のおしゃべり。
ダイバーの人がいるので、やはり海の話になっていきます。

ドイツ人・ダイバー曰く、
”日本人やインドネシアンは、タコを獲って食べる−考えられない−”
というニュアンスです。

ご主人のTAKAさんが言います。
”私たちは食べる分しか海から頂かないし、タコもタコのままだったら
きっと、自転車にのることもTVをみることもできないでしょう。
私たちの体と共に、いろんな体験ができる。”
身振り、手振りではなしていきます。
−−ドイツ人、一応納得。−−

それから私は一度ギリ・アイルをはなれ、しばらくしてまたキラキラ・
コテージにもどりました。


今度は奥さんのマサコさんと話しているとき。。。
”そういえば泊まってたドイツ人のダイバー知ってるかなー?”
マサコさんが話しはじめます。(前出のドイツ人です)
”ある日ね、ここにいた地元の男の子たちに何をして暮らしてるのか?
って聞いてたの。みんな、漁してたりするのね。ピストルみたいなので
魚を打って。”


こんな小さな島だから当然のこと。
 ”それを言うとドイツ人、急におこりだしちゃって「おまえたちが魚を
獲ってサンゴをダメにしてるんじゃないか!」って、、、。”

 何年か前まではサンゴ礁に 爆弾をしかけ、大量に魚をとっていたそう
ですが、現在はやっていません。貴重な観光資源ですから。
それでもドイツ人は、何が気に入らないのかおこりっぱなし。
  
みかねて、ご主人のTAKAさんが淡々と言ったそうです。
”わたしたちインドネシア人は爆弾をつくることなんかできない。
プラスチック・バックだってなかった。
そういうモノを持ちこんだのは、いったいどういう国の人たちですか、、”

タンタン、、、タンタンと、、、。
ドイツ人は聞いていたそうですが。

TAKAさんは温厚な人でとても自分たちの民族に誇りをもっているよう
でした。

またある日は 
数人で話していて、タバコを何本も吸ってしまう日本人旅行者に
”体によくないよ” っとポソッというインドネシア人。

それを言われた日本人は、彼のことをやさしい人だと感じたらしいが、
言った本人からすれば あたりまえのこと。
”だって、誰もが知ってる本当のことじゃないか。” っと。

彼らインドネシア人は、あたりまえのことを あたりまえに言う。
わたしたち多くの日本人がインドネシアを旅していて、こんな
あたりまえのことに妙に感動してしまうのは、あたりまえのことが
ありふれてない日常を送っているからじゃないだろうか?

それでもわたしがギリ・アイルをたつ日にそのインドネシア人が言った
”インドネシアは病気だ”その言葉が気にかかる。