【戦いの果て―天国―】

吹きつける雪嵐
あなたの温もりさえも
一瞬にして消されるくらいに
雪吹雪が痛めつけた
不安もかき消すくらいに
今日から何が始まって
どんな結末を迎えるのかって
誰が知っていたでしょうか

アイシテルって言葉
信じないって叫ぶ高飛車な女
それでも繰り返してささやく
「君を愛してる」って
愛に永遠があるなら
あなたとまた巡り逢うのでしょうか
天国なんて本当は信じてなかったのかもしれない
でも天国であなたに会いたいって祈ったんだ

苦しかった愛
優しく包み込む両腕
愛じゃなくて情なんだって
そんなのただの欺瞞でしょ
これが愛じゃないって
一体誰が知ってるの
二人にしかわからないことって
あるよね　それが真実なら

もしも天国であなたが
私を待ってくれるなら
私は独りで生きていく覚悟も
あったんだって信じてくれるかな
二人を引き裂く戦争は
天国にはなくって平和なんだ
天国に行けた人が一番幸せなんだと
教えてくれてありがとう

あなたのお母さんは
名前を呼ぶたび　泣き崩れ
ごめんなさいっていう気持ちで
ただ抱きしめることしかできなかった
「私のこと忘れないで」って
きっと忘れないって心に誓ったあの夜
私は立ち去るしかなかった
それしか私にはできなかった

ヒトは愚かな生き物だって
よくわかったよね　私たち
だからお互いに戦うことを
選んでしまったのかもしれないね
二人の弱さも認めてたから
戦うことを諦められなかったんだ
たとえ別々の道を歩んでも
きっと平和な天国を夢見て戦ってるんだ

アズィーザ・クレオパトラ(AzizA＝菊池由希子)のブログ