東長崎外(国内)北海道

陸上自衛隊北部方面隊新型インフルエンザ対処訓練

(写真/文:神博行)


状況説明する女性幹部自衛官

 今年5月は、新型インフルエンザ発生後一連の騒動の真っ最中である、5月
23・24日に日本で初めての自衛隊による、「新型インフルエンザ対処訓練」
が北海道札幌市にある、陸上自衛隊真駒内駐屯地と豊平駐屯地で行われた。
家禽対処訓練で防護衣の脱着

毎日新型インフルエンザの報道が流れる最中に「自衛隊で新型インフルエンザ対
処訓練!?」との情報が入り驚いた。
防護衣は二人で着る

まず自衛隊が新型インフルエンザにどのような対処が行えるのか?、またどんな
訓練をするのか?そして新型インフルエンザ発生から間もない時期に、どのよう
にして迅速に新型インフルエンザ対処訓練実施が出来たのか?疑問に思った。
こんな格好で作業する

準備にだけでも時間のかかる自衛隊の訓練に、日本初の大規模な訓練が実施され
るのである、早速取材に向かった。
防護衣を脱ぐのも二人で

 今回実施された訓練は数年前から計画されていたもので、今回の新型インフル
エンザに対処してのものではなかった。数年前に発生した鳥インフルエンザに自
衛隊が対処するにはどうしたらよいか?との発案で計画されたのが今回の訓練で
あった。
防護衣を脱いだら消毒

たまたま偶然新型インフルエンザが発生している最中に、訓練が実施されたのだ
という。
車輌を除染車で除染する

どうりで迅速な対応であった、素晴らしくタイミングが良く期待感が高まる中で
の訓練であった。しかし全く無関係の訓練ではない、むしろ新型インフルエンザ
のための訓練といっていい訓練だ。
患者役は皆迫真の演技であった

この種の訓練は指揮所訓練では過去行われたことがあるそうだが、実働訓練は今
回が初めての試みである。北海道内の全「衛生科」職種の部隊が参加する大規模
な訓練で、人員約600名が参加した。
発熱外来

訓練の目的は衛生科部隊の練度 向上と北海道内の連携を向上させるための訓練
であるという。訓練は「在外邦人の輸送」「家禽対処」「救援物資の輸送」「自
衛隊医務室の対処」「自衛隊病院の診療」などの課目であったが、今回は「在外
邦人の輸送」の訓練はなかった。
このような訓練や研究をしている方面隊とそうでない方面隊では救助される較差
が間違いなくある。災害派遣で何をやれるのかノウハウがあるのとないのとでは
大きな違いである。それにしても患者役の自衛官は本物の患者のようであった、
ひょっとして普段から訓練してる?