東長崎外(国内)北海道

浜大樹の風物詩

(写真/文:神博行)


  7月9日、浜大樹訓練場に向かう。道中の道標は「浜大樹上陸訓練反対」の立
て看板だ。
この看板の道案内を辿ると訓練場への案内となる、とっても親切だね。パトカー
としかすれ違わない、警戒は厳重なようだ。
 浜大樹訓練場の検問警官と仲良く立哨する自衛官。浜大樹訓練場へ到着すると
警察官と自衛官の検問所があった、警官と自衛隊員が仲良く立っている姿は珍し
い。許可証を見せると自衛官の胸には「3普連」のネームが縫い付けてある。

「3普通科連隊?」3普連はイラクへも第1陣として派遣された最北にある普通
科連隊である。もちろん第2師団の所属で浜大樹は5旅団の管轄、しかも北海道
最北から北海道最南端までわざわざ派遣されて来ていたのだ。
 浜大樹上陸訓練を熱烈歓迎する歓迎委員会。午前6時過ぎ頃、何やら叫び声が
スピーカーを通して聞こえる。「ああ、自衛隊を歓迎している歓迎委員会の皆様
のようだ」

その証拠に「歩兵の歌」をスピーカーで流している、ちょっとだけアレンジして
いたようで歌詞が違うようだが、そんなことは問題じゃない。それに歩兵、いや
普通科の職種の色である赤旗をたくさん翻しているのは自衛隊を熱烈歓迎してい
る証拠である。自衛隊を愛しているからこそ、朝早くから浜大樹に大勢集まり旗
まで立てて歓迎しているのだ。
   警察官、機動隊も公安も自衛隊の警務隊も大集合。しかし機動隊や公安らしき
姿も見えて緊張感溢れる上陸訓練ではあった。上陸訓練前には「反対派」を装い
自衛隊を熱烈歓迎している歓迎委員会の皆様のシュプレキコールも激しさを増し
ていた。

エルキャックが揚陸し、怒迫力の姿を垣間見た歓迎委員会の皆様は、いつの間に
か沈黙し訓練に見いっていた。訓練に参加した自衛隊員も感動しただろう、数百
人の大歓迎を受けての上陸訓練だから。
 報道や警備関係者は高台で。それにしても、物凄く良い位置に歓迎委員会が陣
取っているのは解せないな、なせ?って。あんな特等席を何故ミリタリーマニア
が陣取って撮影なり、見学なりしないのであろうか?そうすれば嫌な「赤」の姿
など見なくて済んだのに、幾ら平日でも滅多に見られない上陸訓練を取材申請し
なくても見れる絶好の位置に「歓迎委員会」如きに陣取らせるなんて情けない話だ。
砂浜は揚陸訓練の最高の撮影ポイント

根性のあるミリタリーマニアよ、今度は歓迎委員会の風物詩からミリタリーマニ
アが陣取る風物詩に変えようではないか、砂浜の位置は絶好の撮影ポイントだ
よ、取材陣は管理された位置からの撮影だけど砂浜なら許可はいらないからね。

上陸訓練の予定は熱烈歓迎委員会が、歓迎する人達を募集しているからそこから
情報は得られる、2年後の訓練では「赤」人達がミリタリーマニアに押しのけら
れて、遠くから遠吠えする程度になればいいなと思う。