東長崎外(国内)北海道

平成21年自衛隊紀行-7

(写真/文:神博行)


『11旅団レンジャー取材雑記』
基礎訓練での空路潜入

部隊レンジャーの養成プログラムには大きく「基礎訓練」と「行動訓練」とに
分けられる。
基礎訓練とはレンジャーに必要な知識と体力練成、基本的な技術の習得などが
訓練される。
行動訓練

いろんな職種の部隊からレンジャーに挑戦している学生は、階級、年齢、経験、
経歴も様々であるため、原隊や教育で訓練されたことの無い課目もあれば、学
生によってはレンジャー再挑戦や原隊で経験済みの訓練もある。
レンジャー搭でロープ橋訓練を行うレンジャー学生

後方職種からのレンジャー挑戦は少ないが、戦闘職種から来た者を中心に考えた
プログラムでは能力に差も出ることから一から基礎訓練を行われる。
ロープ橋訓練でフォールした学生

陸曹ばかりとなったレンジャー養成教育だが、陸士からのレンジャー挑戦を禁止
している訳ではない。
陸上自衛隊に「陸士」が少なくなっている現象が影響しているのが原因だ。

昔は「体力のある陸士」と「体力に自信の無い陸曹」を、また「体力の無い陸士」
と「体力のある陸曹」をバディに組ませていたくらいだから、陸士と陸曹の割合
は半々くらいだった。
レンジャーに挑戦する学生は陸曹ばかりであった

また年齢も「25歳くらいまでだなレンジャー挑戦も、それ以上になったら難し
いよ」とレンジャー出身の先輩がレンジャーに挑戦する陸士に語っていたのを思
い出すし、事実20代前半の陸士か陸曹が挑戦するのがレンジャーであった。