インフラ海外拠点イラク|> 常岡浩介

略奪するは我にあり

(撮影/報告:常岡浩介)


2004年3月30日発売の光文社FLASHに
東長崎機関エージェントのイラクでの秘密工作活動が
4ページにわたって紹介された。
(参照→ http://www.kobunsha.com/CGI/magazine/hyoji.cgi?sw=index&id=007)

ここでは、その涙ぐましい舞台裏をお見せしよう。
イラク秘密警察「ムハバラート」本部に潜入して略奪を働く
秘密工作員・ラドバン村上和巳。
2003年5月、当時のバグダッドでは略奪が横行しており、
取材は極めて危険といわれていた。
しかし、ラドバン工作員にとって危険はものの数ではなかった。
なぜなら、彼自身が略奪者だったからだ。
ムハバラートは本部を破棄する直前、大量の重要書類を
シュレッダーに掛けて裁断していた。
本部内のトイレにはソーメンみたいな書類の束が
捨てられていた。
ムハバラート本部の破壊あと

米軍の新兵器バンカーバスターが使われ、
地下施設まで完全に破壊されている。
バンカーバスターの弾頭には劣化ウランが使われているという。
敏腕工作員ラドバンにとって、裁断された
資料の復元など朝飯前だ。
気温40度の蒸し暑い5月のバグダッドで、
あられもない姿態でジグソーパズルに
没頭するラドバン工作員。
宝の山を背負って、意気揚々とバグダッドを
あとにするラドバン工作員。

続く