活動ゴジラ・怪獣関連特撮ファン・常岡千恵子の怪獣史観+α

『跋扈妖怪伝 牙吉』 公開!

(報告:常岡千恵子)


 たけしの作品や数々の大作で活躍する、特殊メイク界の鬼才、
原口智生(こちらを参照)が、またまた新作映画を監督。

 『跋扈妖怪伝 牙吉』は、狼男が主人公の、ウェスタン風股旅ものを
基調とした、怪奇アクション・ファンタジーだ。
 言葉で説明するとややこしいけど、実はシンプルな痛快時代劇。

 2004年2月7日(土)より、渋谷シネパレスでレイトロードショー!
 摩訶不思議な原口ワールドを、ぜひ体験してくださいね。
 テレビ時代劇『水戸黄門』の助さん役の原田龍二が演じるクールな
”牙吉”と、日本の伝統を新感覚で捉えた映像美、話題のワイヤー・
アクションが、炸裂!

 昨年11月、日本公開に先立ち、スペインのサン・セバスチャンで
行われたワールド・プレミアでは、大喝采を受けた。
 こむつかしい理屈とは無縁の、わかりやすいストーリーは、
ボーダーレス。

 また、昨今流行のデジタル技術を一切使わず、目の前に実在する
ものだけを撮影した映像には、手作りのぬくもりと存在感が溢れて
いる。
 CGだらけのニセモノに飽きちゃった人に、オススメの逸品。

 テレビ時代劇『必殺』シリーズが制作された、伝統の松竹京都
撮影所で産声を上げた『牙吉』は、昭和の特撮映画の懐かしさが
詰まっている。

 古くて新しいホンモノを、とくとお楽しみあれ!!