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戦車兵神博行の自衛隊チェック127

(ビニールテープ小銃)


 歩哨立哨中に夜間になった、実戦の場合は着剣しなければならないのだが訓練
では危険なので禁止されている、もちろん刃は入っていないし黒く塗られている。
私は敢えて着剣して歩哨に立った、米兵に誰何すると恐怖で怯えていた。日本兵
の銃剣した姿は怖くなくてはさまにならない、敢えて目付きを鋭くし突きかかる
ような気迫を見せた。
 そんなことがあったのも米兵になめられないためである。
こんなことがあった、日米共同で歩哨に立った時、お互いの小銃を見せ合った。
 すると米兵が私の64式小銃の弾倉と銃の握把に紐が結ばれているので、「これ
は何か?」と質問して来た、脱落防止の紐である。恥ずかしいので質問が分から
ないフリをした、小銃にはビニールテープで脱落防止をしていたし困った、こん
な軍用銃は世界でも珍しいだろう。
部品が落ちる程部品が多く、分解結合が面倒な小銃は実戦で使えるのか?。弾倉
を外した空包も何も装填されていない、質問されたが無視した。
だから弾が無くても恐ろしい日本兵を演出する必要があったのだ。


神博行による、このような自衛隊内でのズッコケ青春記録がいっぱい掲載されて
る「新・裸の自衛隊」

続く