ヒマヒマ検察庁で無実の主張

検察庁で無実の主張。日本の法治国家・実地体験 3



  12月25日(火)が出頭指定日だったので、池袋警察署の
  交通違反の窓口に行った。このように、平日の昼間の時間を
  出頭指定時間にしてくるため、日々、忙しく働いている
  会社員だと、なかなか出頭できない。というわけで、
  不服な罰金でも支払ってしまったほうが安くつくという
  ことになる。つまり、僕のような、ヒマな人間が、
  こういうところでゴネておかなければ、法律など改善されない
  ということらしい。
  
  窓口で、青キップを渡すと、大して時間もかからずして、
  受け付けの人は、私の違反に関係する書類を持ってきた。
  供述書だとか、捕まった地点の手書き地図などが、数枚、
  ホチキスでまとめられた書類を出して
 「違反を認めない、ということですね」と訊いてくる。
  
  ここで、赤キップを渡された。青キップと赤キップは、
  カーボンで写された状態になっているため、基本的には
  書いてある内容は同じだ。違いは、青キップの裏には、
  池袋警察署の地図が書いてあったが、赤キップの裏には、
  錦糸町の検察庁の地図になっていた。
 
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  赤キップ。裏側に、
  錦糸町の検察庁と地図があり、
  出頭日の2月21日のスタンプが
  押されている。




  「では、これを持って2月21日に、ここに出頭してください」
   それから、罰金の支払い書類を受け取り
  「こちらへ出頭するということですから、
  この反則金は支払わないでください。この用紙は捨てても構いません」
 
  「錦糸町では、どういうことをするのですか?」と訊くと、
  「違反について、詳しく説明してくれるはずです。
  自分の言い分については、図を書いたりして主張説明しても
  構いません。そういう準備をしていっても構いません」


  「2月21日が都合悪くなった場合は変更できますか?」
  「ここに電話して変更を申し出ればできます」


  池袋警察署では、議論したり自分の言い分を主張する
  場面はなく、「違反を認めず、検察へ出頭することの意志の確認」
  と、赤キップの受け取りだけだった。
  所用時間は、10分ていど。





                                 (続く)



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