自衛隊の基本教練をする前のとある部隊。整列した隊員に対し教官助教の号令
がかかる。
「前の者の肩をもめ」

その号令がかかると隊員は前の隊員の肩をもむ。一番前の隊員は誰の肩ももまな
いし、一番後の隊員は肩をもむだけで誰にも肩はもまれない。先輩が後輩の肩を
もむ時にいじわるな先輩は力一杯力を入れてわざと痛くもむ奴もいるし、もまな
い輩もいる。

しかし「まわれー右」と教官助教の号令で回れ右をする、今度は逆になる。しか
しさっき後輩の肩などもめんと号令を無視した先輩ほど「しっかりもまんか
い！」と偉そーに言う。さっき痛くされた者はしかえしできればいいが、階級社
会ではそうはいかない。

自衛隊に他に寒い時などには「手をもめ」とか「天突き運動よーい」とか楽しい
号令がある。もっとも「基本教練」の教範には載っていないだろうが・・・。

こんなお話は自衛隊本には載っていないし、想像でも浮かばないだろうね。そん
な話が載っているのが「戦車に乗ったら目の色変えろ」なんだけど絶版で入手困
難らしい。ぜひ入手して読んでみよう！！