ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

清水連絡路6



【まとめ】
 当面の吉原JCTのかたちは、◆航空写真2でわかると思う。土工箇所と、す
でに 貫通している第二東名高速道路の清水第三TN関連区間の工事が進行して
いることが わかる。第二東名高速道路の名古屋方面は高架構造で、高い橋脚が
林立している。

 なお、工事状況はJH静岡建設局のWEBサイト
(http://www.jhnet.go.jp/shizuoka/)
の「最新の現???状況」で確認することができる。吉原JCTだけでなく、御殿
場JCTと引佐JCT(三ヶ日JCT)までの区間 の主要箇所について最新の
航空写真を掲載している。このサイトには静岡県のWEB サイトからもリンク
している。ほかにも各種PR誌で工事状況を把握することができる。

◆航空写真2
第二東名高速道路、清水連絡路、吉原JCT
第二東名高速道路浜北方向から吉原JCTをのぞむ。左奥は第二東名高速道路御
殿場 方面で、清水第三TNの坑口に吸い込まれている。右側に伸びる橋脚群は
清水連絡路 である。
(「JH清水レポートVol.11(JH静岡建設局清水工事事務所、2003
年発 行)」から引用。)
清水連絡路を含む第二東名高速道路関連の開通順は明確ではない。工事進捗段階
を見 て、静岡県内ルートが先行開通すると思われるが、県内の全線(御殿場
JCTと引佐 JCT(三ヶ日JCT)の間)が同時に開通するとは考えにく
い。やはり、工事が完 了した区間から順に部分開通させていくだろう。しか
し、第二東名高速道路の通過地 点の特性から半端な位置を端点とすれば、交通
量がのぞめないか、端部で徒に渋滞を 発生させるだけである。開通区間は東名
高速道路と接続する箇所が端部になるのが合 理的である。

 当該区間では、御殿場JCT、吉原JCT(清水連絡路を介して尾羽
JCT)、引 佐JCT(三遠南信道を介して三ヶ日JCT)の3箇所が端部に
なると考えられる。 高規格の東駿河湾環状道路と接続する長泉沼津IC、富士
宮道路と接続する富士I C、それに市街地が近い浜北ICも端点候補だが、こ
れらのインターチェンジの前後 区間で著しい工事進捗段階の相違が見られない
ので、当報告では検討対象外とする。

◆模式図1
開通区間の変遷による各時期の交通流模式図。
 やや乱暴だが、吉原JCT以西と以東で開通順位にずれが生じると想定した。
そし て、このときの清水連絡路の交通需要を検討してみた。(◆模式図1を参照。)

(1)第二東名高速道路の吉原JCT以西が部分開通したとき
 東名高速道路浜松方面からの利用は遠回りになる。直近の清水ICからの利用
くら いしか考えられない。東名高速道路の尾羽JCTでは、ほとんどが東名高
速道路東京 方面から第二東名高速道路浜北方面への亘り線の利用になる。清水
連絡路の接続によ り東名高速道路の尾羽JCTと清水ICの間は6車線に拡幅
されるが、この時点では 効果を発揮しない。
 第二東名高速道路の西側の開通が引佐JCT(三ヶ日JCT)までと考えられ
る。 東名高速道路から第二東名高速道路へのシフトは30%未満と想定した。
(◆模式図 1の線の太さを予測交通量の目安としてほしい。)

(2)さらに、第二東名高速道路の御殿場JCT以西が部分開通したとき
 第二東名高速道路は多くが吉原JCTスルーになる。清水連絡路は、本来の目
的で ある第二東名高速道路東京方面と静岡市街、第二東名高速道路名古屋方面
と静岡市東 部を連絡するために利用されるようになる。そのため、清水連絡路
の交通量は(1) の時点よりも少なくなる。
第二東名高速道路の西側はこの時点でも引佐JCTまでと考えられる。東名高速
道路 からのシフトは60%未満、まだ東名高速道路の交通量が多い。

(3)将来、第二東名高速道路の海老名南JCT以西、および中部横断自動車道
が開 通したとき
 ようやく第二東名高速道路の交通量が東名高速道路を上回る。(この時点での
第二 東名高速道路の開通区間は、海老名南JCTと豊田JCTの間と想定して
いる。)
 東名高速道路は第二東名高速道路を補間する機能を果たすようになる。清水連
絡路 は第二東名高速道路東京方面と静岡市街を連絡する亘り線の需要が多くな
る。反対に 名古屋方面と静岡市東部を連絡する需要は、(2)の時点とあまり
変わらないと考え られる。

続く