ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

名古屋高速・山王・苦労が見え隠れする魅力6




◆写真ー上1
名古屋高速(R)都心環状線
名古屋市中区平和1
東別院交差点オーバークロス部、東別院R入口合流部方向をのぞむ。
(2005年8月18日、著者撮影。)

◆写真ー上2
名古屋高速(R)都心環状線
名古屋市中区伊勢山1
東別院R入口合流部直前、本線車線減少区間をのぞむ。
(2005年8月18日、著者撮影。)
  

◆写真ー上3
名古屋高速(R)都心環状線 山王JCT
名古屋市中区正木1
東別院R入口合流部、および山王JCT分岐予定部をのぞむ。
(2006年7月8日、著者撮影。)
  

◆写真ー上4
名古屋高速(R)都心環状線 山王JCT(山王カーブ)
名古屋市中川区山王1
(2006年7月8日、著者撮影。)
  

◆写真ー上5
名古屋高速(R)都心環状線
名古屋市中川区山王1
山王JCT合流部をのぞむ。
(2006年7月8日、著者撮影。)
  
 ミクロで地味な箇所の報告かもしれないが、このような合理的な改良に出会う
と爽 快な気分になる。派手な構造でも無駄が多いものであればあまり気分は良
くない。ま た、無駄ではないが、知恵よりも費用をかければ何とかなるものに
は惹かれない。世 界最長の明石海峡大橋が施工されたとき、気になったのは橋
ではなく、舞子トンネル や垂水JCTの構造である。橋は費用を確保すれば何
とかなるが、神戸側のアプロー チはどうなるのだろうか。第二神明道路とは接
続させるのだろうか。接続させる場 合、どのようなかたちになるのだろうか。
神戸側の地形は丘陵地で、隙間無く宅地が 広がっている。トンネル構造として
も地上の用地は確保しなければならない。また、 第二神明道路と接続するなら
ば、かなり浅い位置にトンネルを掘ることになる。

 結局、約4キロのトンネル構造で、第二神明道路をくぐり名谷町にすり鉢状の
用地 を確保して複雑な線形の垂水JCTをつくり、神戸方面は阪神高速湾岸線
を経て名谷 JCTで第二神明道路に接続した。姫路方面は西神戸道路、阪神高
速北神戸線を経 て、伊川谷JCTで第二神明道路に接続した。思いもつかな
かったアイデアである。 ただ残念なのは、山陽自動車道に接続させるための布
施畑JCT以北は余分だったこ とである。京都方面は阪神高速北神戸線で十分
だし、姫路方面は第二神明道路で十分 だろう。さらに先の中国自動車道へは、
播但道を経由すればよい。舞鶴若狭自動車道 方面は今でも神戸JCTまで迂回
させているので、六甲北道路、北神戸線の方が近道 である。
 純粋にユニークな構造を楽しむのが建設マニアの大多数かもしれないが、当方
には ユニークな構造に至る経緯や知恵の方がずっとおもしろいと思う。


(2006年7月22日、脱稿。)
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