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「激変!まさかの自衛隊」(徳間書店)

(加藤健二郎 2014.10)


軍事戦争から撤退して11年になるカトケンは、もう制作関わっていないが、 徳間自衛隊シリーズ立ち上げから関わっていたということで、送ってもらえた。

徳間自衛隊シリーズ創刊号
徳間自衛隊シリーズ2号

上の2冊は電子書籍もあるが、1円中古本の方が安いっか。

「まさかの自衛隊」で巻頭から目立つのは、 水陸両用装甲車AAV7、オスプレイ、無人偵察機グローバルホークだ。
つまり、物作り日本の国産品でもライセンス国産でもなく、外国からのお買い 物。F−2戦闘爆撃機(FSX次期支援戦闘機)を、日本が純国産機として作 ろうとして米国と衝突していた気概のあった1980年代が懐かしい。F−2が 日米共同開発になって悔しがっていた日本。だが、現在、次期主力戦闘機となり そうなF−35に関しては、企画〜研究開発から生産などには日本は関わらず、 完成品 の購入にS、マニア的にはちょっと寂しい撤退。

 タイトルの「激変!」は、自衛隊の激変というより、科学技術工業国日本の激 変 のようでもあり「日本の工業、大丈夫か?」を感じさせる。
 そして本書の後半では「武器輸出緩和しても日本製兵器は売れない」という トーンの特集に7ページを割いている。コレは日本の重大な弱点でもあるので、 本書の表紙等ではアピールせず、中身を読んだ人のみにしか知らせない構成、なかなか粋だね。戦略はノーティだよ。


続く