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安倍総理の華麗なる"国際的"お友達2

(報告:常岡千恵子)


『ニューヨーク・タイムズ』(米)       2006年6月29日付
        −ブッシュの小泉への送別の挨拶は、ご褒美でもある 
  


  前外交政策アドバイザーのグリーン氏は、この(グレイスランドへの)
訪問は、両国で非常に注目されているという。

  「米日同盟を真剣に受け止めている大統領にとって、これは、日本国民
に対して日本が米国にとっていかに大切かを示す、異例だが非常に効果的
なやり方だ」と彼は述べた。
  「究極のサミット、かつ、男たちの旅路だ」。

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『クリスチャン・サイエンス・モニター』(米) 2006年6月29日付
       −日本の対米支持が衰える?;
            木曜日に訪米する小泉首相はブッシュと緊密な絆を持つ。
              だが、小泉は、今秋辞任する。


  「9.11以降、世界の多くの指導者たちが、われわれへの同情と支持
を表明したが、小泉氏は直ちに"これはテロだ、あなたは勝たなければな
らない"と最初に言った者の一人だった」と、12月まで国家安全保障会
議上級アジア部長だったマイケル・グリーン氏はいう。
  「これは、彼と大統領が考えを共有している重要な分野のひとつだ」。

   * * *

  「日本国民は、中国の台頭から北朝鮮の弾道ミサイル、そして9.11
後のテロとの戦いに至るまで、米日同盟を支持する理由を探し、見出して
いる」と現在ワシントンの戦略国際問題研究所のアジア情勢専門家のグリ
ーン氏は語り、小泉氏の辞任後も「同盟強化の構造的理由のすべてが存続
することになる」と述べた。

     * * *

  だが、戦略国際問題研究所のグリーン氏は、グローバルな外交舞台での
地位拡張を維持するという日本にとっての利益が、イランにおける日本の
経済的懸念に勝るだろうと語る。

 「日本政府が、米国とヨーロッパの制裁についての合意から外れること
は、非常にありえない」と彼はいう。
  「(日本の原油総輸入量にしめるイランの割合である)15%は重要か
もしれないが、日本の米国とヨーロッパとの関係や、もっと広範な中東で
のプレイヤーになりたいという日本の願望の重さには及ばない」。

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  日本を応援してくれてるけど、ちょっと気になる、最後の発言。

  日本の懸念事項のイランのアザデガン油田開発については、2006年
10月6日に、日本側は開発主導権を手放すと発表した。

  3ヵ月も前の、グリーン様の御託宣?

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 『ニューヨーク・タイムズ』(米)              2006年7月1日付
          −メンフィス巡礼で、大統領と首相がキングに敬意を表す
		  



  グレイスランド・ツアーが小泉氏の2日間の訪米を締めくくった。
  木曜日、二人の指導者たちはホワイトハウスで会談し、北朝鮮による長
距離ミサイル発射の恐れが、重要課題となった。

  元ホワイトハウス外交政策側近のマイケル・グリーン氏は、当地への訪
問はブッシュ氏のアイデアによるものだと語った。

  グリーン氏は、「率直に言って、両国の官僚たちは、仰天とはいかない
までも、多少当惑したと思う」と述べた。

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  そう来なくっちゃ、マイケルぅ!
  小泉さんのフォローは、しっかりやってくれたのね。

  で、それから北朝鮮のミサイルテストがあったんだけど……

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『シカゴ・トリビューン』(米)                 2006年7月6日付
          −中国政府が、北朝鮮の孤立に関する鍵;
        米国は、中国が対立の終結に一役買うことを望む
		  
	

  ワシントンの戦略国際問題研究所の上級顧問のマイケル・グリーン氏は、
火曜日の(ミサイル)発射前に、ブッシュ氏とライス氏が、北朝鮮政府に
対して厳しい警告を公に発するよう中国を説得したことで、米国は戦術
的・外交的勝利を収めたかもしれない、と語った。

  12月まで国家安全保障会議でアジア政策を担当していたグリーン氏
は、今、北朝鮮は国際舞台における最も重要な同盟国を公に非難し、面目
をつぶした、と述べた。

  グリーン氏は、「今、中国の面子が賭かっている状態だ」と言った。

  グリーン氏は、中国は公式に制裁を支持せず、安保理決議を薄めようと
する一方で、最終的には国連の行動を受け入れながら、静かに影響力を行
使するだろう、と予測した。

  彼は、中国の指導者たちは、米国、ヨーローッパやその他の国々が、こ
の危機に対する中国の反応を注視していること、そして中国政府の反応が、
世界の大国としての中国の台頭に対する国際社会の包括的見解に影響を
与えることを自覚している、と語った。

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『FTコム』(英)                    2006年7月6日付
           −ワシントンの平静さが、長年の分裂を隠す
		   
	

  戦略国際問題研究所のアジア専門家で、1月までホワイトハウスの前ア
ジア担当トップだったマイケル・グリーン氏は、米国は、日本に対し、米
政府がミサイル発射を深刻に受け止めていることを確信させる一方で、危
機感を作ることを避けるという、「バランスを取る行動」を取っていたと
語った。

  グリーン氏は、「北朝鮮は、外交を好まないので、これを危機にしたい
と強く願っているだろう」と述べた。「だからこそ、ブッシュ政権はこれを
"危機"にせず、むしろ柔術のような感じで、北朝鮮の行動をそのまま返
してやるよう、非常に努力している」

  「北朝鮮が再びこのようなことをするのを防ぐために、われわれの方針
を変えるような危機ではない。実際、再び長距離ミサイル発射を行いそう
にないし、だから北朝鮮が望むような、戦略を完全に再調整するような危
機ではない」。

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  マ、マイケルぅッ!  アナタって人は、日本が国連安保理決議採決をプ
ッシュしている最中に、こんなこと言ってたワケ?!!

  日本の立場は、どうなるのよっ!!

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続く